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トイレのつまり・水回りに関するお役立ちコラム

トイレの水(封水)がなくなる原因と対策

毎日使用するものではありながらトイレの中までは見る人はほとんどいないかと思います。じつはタンクの中には常に水が溜まっています。これは一定の量を常に保っているものなのですが、何かトラブルが起きているといつもより少なくなっていたり、なくなってしまっていたりします。どうしてそういったことが起きてしまうのか、もし量が減ってしまったらどのように対処すればよいのかなどについて見ていきますので参考にしてみてください。

封水の役割

そもそも封水にはどのような役割があるのでしょうか?名前だけ聞いてもなんのことだかわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレの排管に設置されているトラップの中に貯めておく、内に貯留させておく水の事です。見たこともないという方も多いかと思いますが、実はこれはとても重要な役割をしています。

その役割は2つあり一つは、害虫や嫌な臭い、ガスなどが配管から部屋の中に入ってくるのを防ぐことで、もう一つは便器に汚物が付着するのを防ぐ役割です。一つ目の役割ではフタのような働きをします。排管はその名の通り管状ですので、何もしなければ臭いやガスが配管の端の部分から部屋の中に侵入してきてしまいます。そこで排管の中に常に水をためておくことによって臭いやガス、害虫などが部屋の中まで入って来られないようにしているのです。もしこれが無かったら、何かでその都度フタをしたり、薬剤を使用したりしなければなりません。快適に暮らして行くためには、必要不可欠なものなのです。

そして常に排管の中に水が溜まっていることによって、汚物が便器に留まる、また逆流することがありません。それにより便器に汚物がこびりついてしまったりすることを防いでくれるのです。このように一見なんの意味もなく溜まっているだけのように見えるかもしれませんが、実はとても重要な役割をしていて、もしも無くなってしまったら私たちは快適にトイレを使用することができなくなりますし、最悪の場合には生活にまで支障をきたしてしまいます。

ですから、本来溜まっているべき量よりも少なくなってしまった、無くなってしまったなどに気が付いたらそのままにすることなくすぐに対処をしなければなりません。

封水がなくなる原因とは

では、なぜ封水がなくなってしまうということが起きてしまうのでしょうか?考えられる原因としてまずは蒸発してしまうということがあげられます。本来水の性質上、何もしなくても少しずつ蒸発はしていってしまうものではありますが、通常の頻度で使用していれば定期的に流れるのでもともとあった量が減るということはありません。ですが、夏場など乾燥した時期には蒸発する量が増えるので使用頻度が低くなり流れることが少なくなると本来あった量よりも減ってしまったり、最悪の場合には無くなってしまったりすることがあるのです。

2つ目に考えられる原因は、自己サイフォン作用です。サイフォン作用とは2つの管で繋がれた容器がある場合、管の中が満たされた状態であると2つの容器の内部は同じ量に保とうとする作用のことです。トイレに置き換えてみると、勢い良く流れて排出される際に、サイフォンの原理と同じように全て排出されてしまう現象のことを言います。

排管に流れ込む勢いが大きくなればなるほど引き寄せられる力が強くなりますので、自己サイフォン作用が強くなります。その他にも吸出し作用というものもあります。これは、施設やマンションなどの集合住宅の場合には上の方の階に住んでいる人が大量に排出すると排管の中に急激に強い空気圧がかかり、全て一緒に排出されてしまうことがあり、これによって無くなってしまうこともあります。

また、髪の毛や糸くずなどが配管につまってしまってひっかかり、毛細管現象が起きて吸い上げてしまいなくなってしまうこともあります。このように原因はいくつかありますが、原因が何であるかによって対処法も変わってきますので原因をきちんと見極めることが大切です。

封水がなくなった場合の対応策

封水がなくなってしまった際や、量が少なくなってしまった際にはいったいどのように対処すれば良いのでしょうか?便器や配管が故障や破損をしてしまっている場合には別途修理が必要になりますが、大抵の場合には数回流せば元の状態に戻ります。もし便が詰まっていることが原因であればラバーカップを使用して詰まりをなくすことができれば改善できます。ゆっくりとラバーカップを便器の中に押し込み、一気に力を入れて引きます。これを数回繰り返すことによって詰まりを解消することが出来ます。

和式と洋式で使用するべきタイプが違い、間違ったものを使用すると十分な効果を得ることが出来ませんので購入する際には注意してください。もし何か物を落としたのであれば、逆に流したりトイレットペーパーを入れたりしてはいけません。落としたものがアクセサリーのように小さなものの場合には、ラバーカップを使用して通常のつまりを取り除くのと同じようにすると改善することもあります。ですが、スマートフォンのように大きなものを落としてしまって排管を塞いでしまっていることが原因のつまりの場合には手で探して取れる範囲になければ自分で解決するのは不可能です。

そういった場合に無理に何かしてしまうと余計に状況が悪化してしまう可能性がありますので専門の業者に依頼するようにしましょう。原因が何であるかによって対応策が違いますので、まず一番大切なのは何が原因であるかをきちんと把握することです。それによって行うべき対処法が変わってくるからです。原因が分かって、自分で解決できるものであれば自分でできることをし、専門の業者にしか対処できない場合であれば無理して自分でなにかしようとせず、専門の業者を呼んで対処してもらうようにしましょう。

まとめ

普段はあまり気にして見るものでもありませんので、封水の量の異変にはなかなか気づくことが出来ないかもしれません。しかしとても重要な役割をしているものであり、もし無くなってしまったらとても困ってしまうものであるということがお分かりいただけたかと思います。定期的に水量をチェックして、万が一普段より少なくなってしまっていたり、無くなってしまっていたりするようなら原因を見極めて適切な対処をするようにしましょう。

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