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トイレのつまり・水回りに関するお役立ちコラム

ウェットティッシュがトイレつまりの原因に?!対策は?

トイレに流せるものといえば、トイレットペーパーのみであるというのは常識でしたが、最近は「水に流せるタイプ」の製品が多くあるため、トイレ用の紙製品はすべて流せるという感覚でいる人もいるかもしれません。しかし、手拭き用のウェットティッシュやフローリングシートのような製品は、水に溶け易く作られていないため、流すとつまってしまう可能性があります。

ゴミが減るからという気持ちで安易にトイレに流してしまうこともあるかもしれませんが、トイレットペーパー以外のものを頻繁に、または大量に流していると、高確率でつまりが発生してしまいます。

また、流せるタイプのトイレクリーナーなども、大量に流したり粗悪品を使っているとつまる可能性もあります。今回はそんなウェットタイプのティッシュやクリーナーなどの紙製品がつまる原因と対策について解説します。

「流せるタイプ」の紙製品の注意点は?

実は、水洗トイレメーカーの定めるトイレの使用法は、「汚物とトイレットペーパー以外のものを流さないでください」となっている場合が多いのです。もちろん、明らかな異物(新聞紙、紙おむつ、生理用ナプキン)や固形物(歯ブラシ、ペン、くし)などを流さないようにするための注意喚起ですが、「流せるタイプの紙製品」も、流す前提では作られていないのかもしれません。

しかし、最近はその利便性から、トイレ掃除にウェットタイプの流せるお掃除シートを使うのが当たり前になっています。筆者も昔は雑巾を使っていましたが、今は便器から床に至るまでシートで吹けば後始末も楽ですので使用しています。

トイレットペーパーにはほぐれやすさの規格(JIS)があることをご存知でしたか?これは、流せるお掃除シートが始めて登場してから数年後、トイレの排水設備や浄化槽などでつまりなどのトラブルが多発し、それを受けて作られた規格です。(日本工業規格JIS P4501)この基準を満たすと明記されている商品を使えば、トイレットペーパーとほぼ同等の溶けやすさということになるので、普通の量を使用して流したとしてもつまる確率は低いと言えるでしょう。ただしどのメーカーも、「1枚ずつ」流すようにと注意書きがされていることが多いようです。

つまり、紙製品は「水に溶けるように作られているか」「水に溶ける前提で作られていないか」の点で、トイレに流す際は気をつけなければなりません。また、一度に大量に流すのは、例えトイレットペーパーでもつまりの原因になることがあるので細心の注意が必要です。

これまでの解説から言えることは、「通常のウェットティッシュ」は、もちろん水に溶けるものではありませんので、一度に複数枚流してしまうと流れない確率が上がりますし、途中で溶けないので便器の中は通っても、排水管や浄化槽の中でつまってしまう可能性があるのです。その場合、通常のトイレつまりの対応では解決できず、専門業者へ依頼することになり、予想以上の工事料金などが発生してしまうこともあります。

はじめに試すことは?

では、これらの紙製品が意図せず詰まってしまった際に、自力で解決できる方法はあるのでしょうか?

一番手軽な方法は「ラバーカップを使う」です。ラバーカップは一般的なカップ内が空洞になっているものと、カップの先が筒状になっているものの2種類があります。中が空洞になっているものは和式トイレ用で、他にもキッチンや洗面所の排水口にも使用することができます。
先端が筒状になっているものは洋式トイレ用です。最近は洋式トイレの方が多いので、こちらのラバーカップを見ることも増えてきたかもしれません。
止水栓を止めたあと、カップを排水口に押し当てて勢いよく引っ張ることで、圧力を加えてつまりを押し流すことができます。

もう一つ、ラバーカップで解決しない時におすすめなのが「真空式パイプクリーナー」です。値段は数千円程度とラバーカップよりも高額ですが、カップを押し当て、ハンドルを上下させることで真空状態にするためラバーカップよりも高い吸引力と圧力を発揮します。

また、「お湯」を使うと効果的な場合もあります。50℃くらいのお湯を流すと、トイレットペーパーなどの紙製品がふやけやすくなり、流れやすくなるためです。お湯を注いで1時間程度放置してから流すと良いようです。また、前述のラバーカップや真空式パイプクリーナーと併用すると効果が上がるという事例もあります。ただし、この方法は紙以外のスマホや時計などの固形物の場合は使用できませんので注意しましょう。このとき、いわゆる「重曹酢」と言われる重曹と酢を併用すると、紙類を緩めるのに一層効果があると言われています。

さらに専門的なグッズもあります

比較的簡単に行える方法をご紹介しましたが、さらに、少し専門的なグッズを使う方法もあります。使用方法にコツがいりますが、自力で対処したい場合には役立ちます。

まずは「業務用の排水管洗浄剤」というものがあります。重曹酢と目的は同じで、便器や排水管に詰まっている汚物や紙類などを緩める、溶かすことです。こちらは業務用のため、短時間で強力な効果を発揮します。使用方法は製品によって異なりますが、粉末状のものは50℃くらいのお湯に溶かして便器内に注ぎ、1時間程放置してから流すという使い方をします。この薬剤はトイレだけでなくキッチンや洗面所の排水口にも使えるので汎用性が高く、つまりを除去するだけでなく悪臭を防ぎ、細菌の繁殖を抑える効果もあります。

使い方にコツが必要ですが「ワイヤー式パイプクリーナー」という製品もあります。柄(持ち手)部分と数m~十数mの長さの細いワイヤー部分があり、ワイヤー部分の先端にらせん状のヘッド(ブラシ)がついています。このワイヤーを排水口の中に挿入していき、先端のブラシでつまり部分を取り除いていきます。初めはワイヤーを回転させずにブラシを進め、何かに当たった、つまり部分に到達した感触があったら、ワイヤーを回転させることができるので、効率的に排水管の中の汚れを取ることができます。ただし、詰まった紙の量が多い場合は、紙に穴を開けただけで水が通りますがつまりが完全に取れず再発する場合があります。また、排水管が完全にふさがるほど詰まっている場合は、家庭用のワイヤーブラシでは貫通、除去できないこともあります。ワイヤーの長さが足りず、詰まっている箇所まで届かないという場合も当然あります。

自力で無理そうなら早めに業者へ連絡を

これらの専門的なグッズは便利ですが状況によっては対応できないこともあります。

トイレが詰まって流れなくなったら、まず止水栓を止め、原因が紙製品と検討が付く場合はこれらの方法を試す価値はあります。
しかし、原因が不明な場合やタンクや床下から水音が止まらない、異音がするなどの場合は、タンクや排水管が破損している可能性があります。その場合は通常のつまり除去だけでは対処しきれません。また、上述のようにこれらのグッズを使っても解決できない場合も多々あります。原因が特定できない場合や、試してみて困難と感じた場合は、無理にその方法を続けずに、専門業者に早めに連絡しましょう。必要以上に繰り返したり、無理な使い方をすると、便器内を傷つけたり、さらに被害が拡大してしまう恐れがあるからです。

水道工事の専門業者は、24時間365日受付をしてくれる業者も多く、電話連絡をして近くにスタッフがいれば、早ければ30分程度で来てくれることもあるので、緊急時には業者を呼んだ方が早く確実に解決できます。

まとめ

紙製品にはトイレに流せると謳われているものも多くありますが、実際にトイレットペーパーのように溶けやすいかどうかは、メーカーや製品によってそれぞれ違います。現在トイレ掃除に流せるシートを使っている人は、その製品が水に溶けやすいか調べたり、便器内に入れてからしばらく放置してふやけていくかなどを観察してみるとよいかもしれません。

また、ウェットティッシュや通常のティッシュペーパーは、水に溶ける前提で作られておりませんし、むしろ水分を吸収しやすいものなので、これらを流すと便器内や排水管内で溶けずにつまりの原因になりやすいです。こうした紙製品は水に流さずゴミ箱に捨てるように徹底し、もし詰まらせてしまった場合は、まずはラバーカップやお湯などで除去できるか試し、無理そうなら早めに専門業者へ相談しましょう。